2010年6月5日土曜日

ポータルハッシュタグの課題

今回は、ポータルハッシュタグの課題について書きます。

「ポータルハッシュタグ」の最大の課題。
それは、今、twitter上に「ポータルハッシュタグ」といえるハッシュタグが存在しないことだ。

Q&Aなうで今朝、「ポータルハッシュタグと聞いて、何を連想しますか?」という質問をした。

結果は、以下のとおり。

「ポータルとハッシュタグのイメージがうまく結びつきません。」
「不必要」
「概要を軽く調べてきましたが、決して良いものだとは思へません。イベントやUstream配信のハッシュタグに対し検索性の悪さを感じることはたしかにありますが、これを認めると名前空間の専有を許すことになり、それが望ましいことだとは思へないからです。」

いずれも、ネガティブな意見が多い。
しかし、なるほどなぁと思うこともあり。
「ハッシュタグに対して検索性の悪さを感じることはある。」というところ。
ハッシュタグだけでは、目的となる情報の検索、あるいは目的とする人の検索がうまくいっていないのだ。
渋谷さん同様のことをtweetされている。

人間は、どのようにして目的とする情報、人を探し出しているのだろうか。

まずは、目的とする情報をどのように得るかということに絞って考える。

まずは検索エンジン。分からないことがあったらとりあえずGoogleなどの検索エンジンで検索する。
少なくても紙の辞書を使うことは少なくなった。
答えがある知識レベルのもの(言葉の意味、歴史的事実)は、大抵のネットユーザは、検索エンジンで用語を調べる。
また、検索エンジンは、複数の単語を使って検索できるため、検索結果の絞り込みも可能だ。

しかし、検索エンジンでは難しいことがある。例えば、「タイからシンガポールへ向かう列車で売り子が乗ってきて進められたプリンを温かくしたようなデザートは何とよぶのか?めちゃめちゃ美味しかったのでまた食べてみたい。」といった情報は、どのように検索エンジンから探せばよいのだろう?私だったら正直迷う。仕事でこのような状況になったら、知ってそうな人に聞くだろう。
上記の質問は、今のコンピュータの論理的なアルゴリズムでは、現状探しきれないのだ。
明らかに、人に聞いた方が効率がよい。これを「人力検索」と定義する。

しかし、twitterでtweetしたところで現状は必ずしも100%答えが返ってこない。また、答えの信ぴょう性は決して高くない。自分で返信の信ぴょう性、正しいかどうかの判断が求められるのだ。

次に、目的の人をどう探すかについて述べる。

目的の人をどう探すか。twitterが日本でブームになってから今年の3月くらいまでは、有名人や、多くのフォロワーをもつ人は、単に「○○教えて下さい」とtweetすることで回答がもらえていたのではないか。
しかし、今はフォロワー10,000人以上の人も珍しくなくなった。皆が、多くの人をフォローするため、tweetしても必ず見てくれているとは限らない。

これからは、リアルなコミュニケーション同様、twitter上で頻繁に会話している人がその人のtweetを見て分かりそうな人に助け舟を出すか、質問者が直接、分かっていそうな人に「@」で直接聞くだろう。
簡単に答えれれるものは、普通にtweetする、あるいは「OKetter」や「Q&Aなう」などのQ&Aサイトを使用すればよいだろう。

しかし、ちょっと難しいこと、面倒なことを聞く場合は、単にtweetしただけでは、誰も返事をくれない。
リアルタイムで、しかも140文字で書けない場合が多いのだ。結局、人に会ったり相談したりする必要が出てくる。中には、お金を出す必要があるかもしれない。人間が一番困っている「難しいことや面倒なことを解決してくれる人」を探すためのツールにはなっていないのだ。「ポータルハッシュタグ」がこの問題を直接解決してくれるとは思えない。つまり、「ポータルハッシュタグ」が目指すところではない。

これ以外に、目的の人を探したいケースはあるだろうか。
やはり、言葉では簡単に言い表せないが「何となくこの人達と波長が合うなぁ」と思う人を見つけることではないか。年齢、職業は違って、一見違うクラスタに所属しているが、結構波長が合う人をtwitter上で偶然見つけることができる。そういう人と接することができる窓口となるタグが「ハッシュタグ」なのでは?と最近思うようになってきた。
ただし、「ポータルハッシュタグ」がこの場合必要かどうか。あるいは、どのように運用すると便利なのか。少なくても自分の中で、答えを見出せていないのが最大の課題である。








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