2010年7月7日水曜日

ハッシュタグの「参入障壁指数」について仮説を立ててみた。

タイムライン上でハッシュタグを見つけた場合、「使ってみようかなぁ」と思えるものと「これは、使う気になれないなぁ」と思えるものがあるのでは?と感じることがある。
「このハッシュタグ、機会があれば使ってみようかなぁ」と思えるハッシュタグの指標を実際のタイムライン上のtweetから判別して数値化できないか?と考えた。
もちろん、100%数値化できるとは考えていない。あくまでも参考値の指標として、出せればよいと思っている。

「このハッシュタグ、機会があれば使ってみようかなぁ」と思える指標を「ハッシュタグの参入障壁指数」と定義してみる。
「ハッシュタグの参入障壁指数」をどのように出せばよいか下記仮説を立ててみた。

「ハッシュタグの参入障壁指数」=( 「ある1日の当該ハッシュタグでツイートしたアカウント数」÷「ある1日の当該ツイート数」)× 100

私の仮説では、そのハッシュタグを付けてtweetしやすい状態(参入障壁がない状態)では、ハッシュタグの参入障壁指数は
「1」に近づき、そのハッシュタグを付けてtweetし難い状態(参入障壁が高い状態)では、ハッシュタグの参入障壁指数は「0」に近づくのではないかと考えた。

実際にどのように集計したか、以下に示す。

7月7日の「#twiNagoya」の「ハッシュタグの参入障壁指数」を求める。
まず、ハッシュタグクラウドで「#twiNagoya」を検索する。















左下の「データ出力」を押下する。















7月7日の「CSV形式」を押下する。
















・出力されたデータをExcelに貼り付ける。
・Excel上部メニューの「データ」を選択する。
・上部真ん中より少し右にある「区切り位置」を選択する。



















・「カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ」
を選択して「次へ」を押下する。

















左上の「区切り文字」の欄を「カンマ」のみチェックして「次へ」を押下する。
















・各項目ごとにセルが別れたら、1行目に行を挿入する。


















1行目の「A」列から「E」列にA,B,C,D,Eと入力する。
A列を選択した状態で、上から2段目のメニューの真ん中辺りにある「並べ替え(A⇒Z)」を押下し、
A列を昇順に並べ替える。



上部2段目メニューの右にある「小計」を選択する。

「グループの基準」:A
「集計の方法」:データの個数
「集計するフィールド」:Aのみチェック
「現在の集計表と置き換える」のみチェック

と設定し、「OK」を押下する。








「B2」のセルの数値が、「ある1日の当該ツイート数」となる。















次に、「ある1日の当該ハッシュタグでツイートしたアカウント数」を求める。

・「小計」ボタン押下後にできたセルの左側にある上部の「2」(赤丸がついているところ)を押下して不要な行を折り畳む。

・メモ帳を開く。
・A列を全て選択しコピーする。
・メモ帳にコピーした文字を全て選択(「ctrl」+「A」を押下)後、ExcelのSheet2にコピーする。



・1行目、2行目を除いた行数を数える。
・この場合は、291(293-2)行だった。

・この行数が、「ある1日の当該ハッシュタグでツイートしたアカウント数」となる。

















従って、


「ハッシュタグの参入障壁指数」 (291÷513)×100 = 56.72

となる。

私個人の感覚だと「ハッシュタグの参入障壁指数」が60を超えていると、気軽にそのハッシュタグをつけてtweetできると考える。つまり、「#twiNagoya」はハッシュタグの参入障壁がないともいいきれないし、あるとはいいきれない。

ちなみに、「#ohayo」ハッシュタグの「参入障壁指数」は76.10である。

実際は、「#twiNagoya」のハッシュタグは中京圏の多くの人が気軽にタグをつけてtweetしていると思われる。気軽にtweetできる「ハッシュタグの参入障壁指数」の閾値を下げてもよいのかもしれない。


他のハッシュタグの「ハッシュタグの参入障壁指数」をサンプリングし、参入障壁の閾値を出していきたい。ただ、この計算式以外の条件も付加しなければと考えている。


その他、「ハッシュタグの参入障壁」に関する測定法、ご意見などありましたらお願いいたします。


2010年7月4日日曜日

「クラスタ変換」におけるハッシュタグの有用性

ハッシュタグとは、「Hashtags: a Twitter community creation」とtwitterのヘルプにも書かれている通り、コミュニティを形成するための有効な手段であることは間違いない。

今年の前半、とくに3月までは、twitterを通じて新たな出会いその人と何か楽しいことをやりたい。場合によっては、ビジネスパートナーを得られたかもしれない。
しかし、最近1・2ヶ月は、twitterでフォロワーを増やすことよりも、フォロワーの質を良くしようと行動する人が増えてきたように思う。twitterでいくらフォロワーが多くても人が直接コミュニケーションをとるには限界がある。当然だが、フォローしている人は多くても、殆どタイムラインを読んでいない状況がこれから増えてくる。

フォロー数が多くなったときに起こる現象は、以下のようになるのでは?と考える。

1. 有名人、tweetまたはコンテンツに魅力のある人は、tweetの方法を変える必要はない。
2. 1に該当しない人は、まず中心となる仲間とのやりとり中心となる。
3. 1.2にも該当しない人、交流を拡げたい人は、フォローしている人の対話、またはハッシュタグを使用する。

もちろん、クラスタを固定化するかしないかは本人の自由である。
クラスタを固定にしたくない人でかつ、1. に該当しない人は、どうすればよいのだろうか?
まずは、フォローしている人で気の合う人を探したり、イベントで違うクラスタに属する人を探す(これを「クラスタ変換」と定義する)のがよいだろう。
それができない場合は、どうするか?あるいは、イベントに参加したけど同じクラスタの人しか居なかったという場合はどうするか?

クラスタ変換したいときに役に立つのが、挨拶などの敷居の低いハッシュタグを使うとよい。
例えば、おはよう「#ohayo」タグ。あとは、食べ物関連のハッシュタグ。(「#coffeeJP」「#cheeza」など)
しかも、あまり多くの人が使用していないハッシュタグの方が、効果があるかもしれない。

今後は、挨拶や食べ物といった敷居の低いハッシュタグがポータルハッシュタグとなるかどうか検証していきたい。また、比較的敷居の高いハッシュタグと敷居の低いハッシュタグを組み合わせた「クラスタ変換」も検証して行ければと思う。